ブドウ糖負荷試験(OGTT)についてです。
ブドウ糖負荷試験は、健康診断などで空腹時血糖値に微妙な異常が見られた場合などに実施される最終的な糖尿病検査です。
ブドウ糖負荷試験の検査結果は、すべて下の表(単位はmg/dL)により判定されます。
左上の写真は私の妻のもので、食後の血糖値が高い時に念のためブドウ糖負荷試験を受けた時の結果です。
ブドウ糖負荷試験 | 空腹時血糖値 | 食後血糖値 | ヘモグロビンA1c |
正常値 | 100未満 | 140未満 | 6.2%未満 |
正常高値 | 110未満 | ||
境界型糖尿病 | 110~126未満 | 140~200未満 | 境界型 |
糖尿病 | 126以上 | 200以上 | 6.5%以上 |
ヘモグロビンA1cは、2012/4からのNGSP値です。
ブドウ糖負荷試験の検査方法を解説します。
ブドウ糖負荷試験の前日は21時以降何も口にしないようにします。ブドウ糖負荷試験当日は、余裕をもって病院へ行き落ち着いてから検査するようにしましょう。
ブドウ糖負荷試験では、まず無色透明のブドウ糖液75gを飲みます。そして血糖測定と採尿の両方を①負荷前②30分後③60分後④120分後の合計4回行います。
スポンサーリンクブドウ糖負荷試験の4回の血糖チェックで、もちろん一番大切なのは負荷前と120分後の血糖値です。妻はブドウ糖負荷試験の時、負荷前が86、120分後が98ですから完全に基準値ですね。
私は検診で既にヘモグロビンA1cが9%以上あったため、ブドウ糖負荷試験はやった事がありません。空腹時血糖値だけ微妙に異常値という方(100以上)は念のためブドウ糖負荷試験を実施された方が良いと思います。
糖尿病は治らない病気です。私も健康診断で空腹時血糖値が110丁度という時があったのを今思い出しました。あの時ブドウ糖負荷試験をしていれば、食後血糖値の異常を発見出来ていたかもしれません。
皆さんには「後の祭り」とならないようにして頂きたいと思っております。