2016年NHKが警笛を鳴らした【血糖値スパイク】、当サイトでは以前から糖尿病の大きな原因またはヘモグロビンA1cが悪くなる原因として取り上げてきました。

今回血糖値スパイクのすべてをまとめておきますので、血糖値スパイクを無くして糖尿病の予防や血糖値の改善にお役立て下さい。
血糖値スパイクとは?
症状
検査
予防

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血糖値スパイクとは?

血糖値スパイクとは、食後の高血糖の事です。糖尿病になるのも、血糖値が良くなるのも、すべてはこの血糖値スパイクを無くす(減らす)かどうかにかかっています。

しかしながら血糖値スパイクは、糖尿病の進行具合や程度により、いくつかのパターンに分かれます。

食後2時間の中で・・・

1.一瞬だけ高血糖となりすぐ正常値に下がる人

2.160~180まで上がり緩やかに下がり始める人

3.200以上血糖値が上がり長時間下がらない人

血糖値スパイクはこの3つのパターンの人が多いです。上から順に、健康診断では見つからない人、境界型糖尿病の人、立派な糖尿病の人、と大まかに分類できます。

食後の血糖値の正常値は、140mg/dL未満ですので、どのパターンの人も今の状況を続けてしまうと、いずれ空腹時血糖値やヘモグロビンA1cの数値にも影響してきます。

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症状

血糖値スパイクを起こしても症状はまずありません。よほどの高血糖の場合のみ、眠気、疲労感、尿の異変などの症状が出る人もいるようです。

検査

会社や役所の健康診断では、今のところ空腹時血糖値とヘモグロビンA1cの数値だけ検査してるのが現状です。それは検診受診者全員が一斉に、食後2時間の血糖値を測定するのは難しいからです。

そこで血糖値スパイクを検査する場合は、検診ではなく病院でブドウ糖負荷試験という検査を受ける事になります。

この検査は、ブドウ糖という甘い液体を75g飲み、30分後⇒1時間後⇒2時間後⇒3時間後と血糖値スパイクが起きないか(正常値の140未満か)どうかを確認する検査です。

ブドウ糖負荷試験を受けると、3時間以内の食後(検査ではブドウ糖摂取後)の血糖値の動きが明白にわかり、先ほど書いた「血糖値スパイクの3つのパターン」のどれに近いかが判明します。

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予防

血糖値スパイクを予防するには、血糖値を上げる「糖質」を減らすか、食後に運動する必要があります。

糖尿病薬やインスリンを注射する方は「糖質制限食」は出来ません。低血糖になる危険性があります。

投薬がない方でしたら、糖質制限食をするのが一番簡単ですが、ある程度は糖質を取りたい方(バランスの良い食事を希望の方)は、運動が必修になります。

また、血糖値スパイクを予防するには、食べる順番(主食やおかず等)に注意すると、食後の高血糖が起きにくくなるので覚えておきましょう。

1.野菜(サラダ等)を一番初めに食べる・・・食物繊維が胃の中に広がり糖質を包み込む。血糖値の上昇を緩やかに出来る。

2.肉や魚を次に食べる・・・胃腸に分泌されるインクレチンの働きで、胃腸の動きが遅くなる。糖質の吸収が遅くなり血糖値の上昇が緩やかになる。

3.食後に運動する・・・動くと臓器の働きが遅くなり糖質吸収が遅くなる。運動により血液中のブドウ糖が消費され血糖値が下がる

血糖値スパイクの予防をまとめます。

糖質を減らし、野菜⇒肉や魚⇒糖質少々の順番で食べる、食後に運動する(出来れば1時間後には始める)という事です。


食後の血糖値を下げる

今日は、血糖値スパイクとは?から始まり、症状・検査・予防のすべてをまとめてみました。皆さんの糖尿病の予防や糖尿病の改善にお役に立てば幸いです。


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